株式投資はギャンブルとの境目が不明確

根本的に物事の本質がギャンブルではないとしたら、
ギャンブルかギャンブルでないかの境目はどこにあるのでしょうか?

それはお金をかけているか、かけていないかということになります。

前回で述べたサッカーや野球、選挙などはお金をかけなければギャンブルにはなりえません。
また、競馬、競輪、パチンコなどは初めからギャンブルとしてお金をかけますからギャンブルになります。
麻雀もお金をかけずにやることは少ないでしょう。トランプはお金をかければ明らかにギャンブルです。
商品先物は事業者がヘッジ機能として使う場合はギャンブルではないのですが、事業者ではない人ははなからギャンブルです。

ところが、株式投資の場合、投資としてお金を投じた段階ではギャンブルでなくとも、
お金を投じるわけですので、うっかりしていると途中からギャンブルになりやすい面があります。

一方、同じ投資でも不動産投資や現物の金投資の場合、ギャンブルにはなりにくいものです。

これらの投資と株式投資の差は何かというと、実は株式投資の最大のメリットである換金性にあります。
換金しやすく、取引コストが低く、日々価格がわかるメリットがあるため、逆にギャンブルになりやすいのです。

不動産投資であれば、日々の価格変動が瞬時にはわかりませんし、
換金するには時間がかかりますから、短期で売り買いをしようという気にはなりません。
つまり、株式投資でもたまにしか株価を見なければ、ギャンブルにはなりにくくなります。

もう一つの株式投資の罠は、株式投資であれば実はギャンブルを行っていても、
他人には投資を行っているように思わせることができるという面があります。
たとえば、競馬で生活しているということを堂々と言う人は、
株式投資で生活しているという人よりずっと少ないと思います。

それは、競馬は誰から見てもギャンブルですが、
株式投資はギャンブルかギャンブルでないかは他人からはわからないためです。
実は、同じく株式の売り買いをしていても、株式投資とギャンブルでは手法が大きく異なります。
ただし、本質をきちんと理解していないと、この区別がつきませんから、
ギャンブルをしている当人がギャンブルとは気づいていないこともよくあります。

このブログでは、どうすれば株式投資をギャンブルとせず、いかに株式投資にできるかを説明します。